うえみずゆうき脳内議事録

うえみずゆうきのブログ。思ってもいない本音など。

一言力

週1は通っているカフェで、店員さんに声をかけられた。

「メガネかけてましたっけ?」

「かけたりかけなかったりですね。」

「そうなんですか、花粉症対策かと思いました。」

「目、悪いんで。」

そんな感じのやりとりだったと思う。 ちなみに、今まで喋ったことなどない。

悪い気はしなかった。というより、なんとなく爽やかな気分になった。

その後、ぼくは2階に上がり、席を探した。 日曜日の午後は混み合っている。席がない。

大学生ぐらいの女性が向かい合って座っている、その隣の席が空いている。彼女が席のスペースからはみ出して荷物を置いている。座れないことはないが座りづらい席が、空いている。

知ったことか。本来の席の65%ぐらいのスペースにぼくは飛び込んだ。座れば、きっと荷物も動かしてくれるだろう。

…動かさない。

なんなんだ。この荷物(お花)を動かしてほしい。女子大生の皆さん、完全に無視だ。一体何なんだ。

5分の時が流れ、そこへ1人の老人が現れた。

「すいません、席をとっていたんですけど…」

(な、なんと!!あなたでしたか!!)

女子大生の荷物かと思ったお花は、むしろこの老人の所有物だったのだ! ぼくは、荷物の位置や内容から完全に女子大生のものだと思っていた。席をはみ出している、かつ人が座っても荷物を動かさない、クソ野郎だと思い込んでしまっていた。思い込んでしまっていた。決めつけてしまっていた。ごめんなさい。

「隣の席、空いてますか?」

たった一言、確認すればよかった。

店員さんのように、いつもメガネかけているのかかけていないのか、目が悪いのか花粉症対策か確認すればよかった。一言声をかけられること、悪い気はしなかったじゃないか。見切り発車してしまった。「だろう」運転をしてしまった。

そして、老人は言った。

「私はコーヒーを飲むだけですから、あなたがよければ相席でも構いませんよ」

なんという紳士なのだ!泣けてくる!「神は死んだ」とニーチェは言ったが、もしかしたら神は生きているんじゃないか。目の前にいるんじゃないか。 そんなこんなで一言が持つ効果を痛感した出来事だった。

追伸

老人の提案については丁重にお断りした。



www.uemizu.com

www.uemizu.com


おすすめ図書

スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか?

スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか?

スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則 (日経ビジネス人文庫)

スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則 (日経ビジネス人文庫)